ウシエビ4尾より採取した血リンパを数段階希釈し, それぞれの希釈段階について ATP 活性を測定するとともに血球算定盤を用いて全血球数を求めたところ, 両測定値の間に高い正の相関(r=0.99)が認められた。WSSV (white spot syndrome virus)を感染させたウシエビから経時的に血リンパを採取し, ATP 活性と全血球数を測定したところ, 両者の間に同様の相関が認められ, ATP 値を測定することにより血球数を迅速に算定し得ることが判明した。なお, 本実験により WSSV 感染の進行に伴い血球数が減少することが確かめられた。