抄録
各種海産魚, 温水性淡水魚およびサケ科魚類由来培養細胞32種類のマツカワ, ヒトミハタおよびシマアジ病魚由来ノダウイルスに対する感受性を観察した。供試ノダウイルス全てに感受性を示した細胞は SSN-1 のみであったが, ヒトミハタ由来ウイルスは SBK-2, SK にも CPE を発現した。SSN-1 細胞を用いて測定したマツカワおよびヒラメ病稚魚の脳および眼, シマアジ病仔魚の全魚体のウイルス感染価は, マツカワで10 7.55~8.55, ヒラメで10 6.05~6.55, シマアジでは10 8.80~>9.80TCID50/gであった。