魚病研究
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ニジマスに感染させた微胞子虫 Glugea plecoglossi の in situハイブリダイゼーション法による検出
李 宣〓横山 博小川 和夫若林 久嗣
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2000 年 35 巻 2 号 p. 79-84

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抄録

 アユのグルゲア症原因微胞子虫 G. plecoglossiの感染実験系を確立するため, ニジマスを供試魚として攻撃実験を行った結果, 寄生状態はアユと差がなく, 実験モデルとして有用性が示された。さらに,  G. plecoglossiを特異的に検出する in situハイブリダイゼーション(ISH)法を開発し, 虫体の検出を試みた。その結果, 胞子の経口投与5分後において, ニジマスの腸上皮組織内にISH陽性のシグナルが検出され, ISH法が特に感染初期ステージの検出に有効であることが示された。

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