2002 年 37 巻 1 号 p. 13-16
テラピア好中球の生体防御活性に与えるコルチゾールの影響を in vitro で調べた。 コルチゾールの暴露により, 鰾由来好中球の遊走活性, 貧食活性, 活性酸素産生活性は有意に低下し, コルチゾールの濃度に依存的であった。 1μg/mL のコルチゾールに1時間暴露すると, 活性酸素産生活性は有意に低下したが, コルチゾールを除去すると速やかに活性は復活した。 これらの結果から, コルチゾールは直接的にテラピア好中球の生体防御活性を可逆的に抑制することが明らかとなった。