広島県福山市の国道 2 号上の隣接する 17 信号交差点を対象として、類型別事故リスクと交差点の幾何構造との関係をロバスト回帰した。交通島を配して小規模に設計された交差点において、外れ値となるほど追突事故率が顕著に低いことが分かった。この交差点と、小規模化が計画されている交差点とを対象として、複数のビデオカメラによる観測データから通過車両の走行軌跡を 1/30 秒間隔で推定し、走行挙動の相違と事故リスクとの関係を比較分析した。その結果、小規模化された交差点においては、進入速度が相対的に高くとも、停止線直前における安全指標値が安定していた。また、左折車が流出側横断歩道を通過する際に、最低速度を維持していることなどが明らかとなった。