抄録
CHSE-214 細胞にビルナウイルスの一種である viral deformity virus を感染させた。 感染細胞群中にはアポトーシスに典型的な形態変化を示すものがみられ, カスパーゼ活性は感染細胞群からのみ検出された。 多くのカスパーゼ活性は感染5時間後にピークとなったが, カスパーゼ3,7のみは10時間後にピークを示した。 これらの結果はカスパーゼの活性化が魚類細胞のウイルスによるアポトーシスに関与していることを示すとともに, カスパーゼ間の機能分化を示唆しているものと考えられた。