魚病研究
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Viral deformity virus 感染魚類培養細胞からのカスパーゼ活性の検出
三輪 理間野 伸宏荒西 太士
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2002 年 37 巻 1 号 p. 35-37

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抄録
 CHSE-214 細胞にビルナウイルスの一種である viral deformity virus を感染させた。 感染細胞群中にはアポトーシスに典型的な形態変化を示すものがみられ, カスパーゼ活性は感染細胞群からのみ検出された。 多くのカスパーゼ活性は感染5時間後にピークとなったが, カスパーゼ3,7のみは10時間後にピークを示した。 これらの結果はカスパーゼの活性化が魚類細胞のウイルスによるアポトーシスに関与していることを示すとともに, カスパーゼ間の機能分化を示唆しているものと考えられた。
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© 日本魚病学会
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