2003 年 38 巻 2 号 p. 59-61
フィリピンで養殖されていたウシエビに大量死が発生し, 羅病エビのリンパ様器官から例外なくVibrio harveyiが分離された。また, PCR法によりWhite spot syndrome virus(WSSV)の感染を調べたところ, one-step PCRではごく1度のエビからしか検出されなかったが, nested PCRではほぼすべての検査個体からWSSVが検出された。このような病原体の検出状況および病理組織学的検査の結果から, V.herviyiが今回の大量死の主原因と判断された。