異なる水温下でヒラメにN.hirameのふ化幼生を感染させ, 虫体の発達を調べ, 産生されるヒラメの抗N.hirame抗体を測定した。15℃, 20℃, 25℃においてN.hirameは鰓に寄生後それぞれ17日, 10日, 7日後に吸血によるヘマチン色素を蓄積し始め, 38日, 24日, 24日後に鰓弁から口腔壁へ移動し始め, 59日, 38日, 31日後には子宮内に虫卵を擁し, 122日, 66日, 52日後まで寄生していた。抗体価は15℃で52日以降緩やかに上昇し, 20, 25℃では虫体が脱落し始めた後, 急激に上昇した。
抄録全体を表示