魚病研究
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PCR法による魚体からのNocardia seriolae検出
三吉 泰之鈴木 聡
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2003 年 38 巻 3 号 p. 93-97

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抄録

 16rRNA遺伝子を標的としてNocardia seriolaeを特異的に検出するPCR法を開発した。PCRの標的部位は大腸菌ナンバーで609から1038番目までのヌクレオチドであり, 得られるPCR産物は432bpである。PCR産物はN.seriolae標準株(JCM3360)およびブリあるいはヒラメ由来の8株から検出され, 他のノカルジア属菌5種およびブリ病原菌4種からは検出されなかった。検出限界は102CFUであった。ノカルジア症の症状を呈する病魚を含む8検体のブリを供試したところ, すべての魚からPCR産物菌が検出された。

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© 日本魚病学会
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