魚病研究
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トラフグ鰓弁上における単生類Heterobothrium okamotoiの初期発育
安崎 正芳小川 和夫良永 知義
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2004 年 39 巻 3 号 p. 153-158

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抄録
 H.okamotoinの孵化幼生をトラフグに感染させ, 鰓弁上の虫体の発育を20日間にわたって調べた。虫体長と把握器数を指標にすると, 発育は2週目から速まった。腸管表面にあって宿主血液を消化するヘマチン細胞の数を吸血量の指標として求めた。細胞数は腸管の分岐が進むとともに増加し, その増加は把握器の増加に対応して3段階に分けられた。以上のことから, トラフグ鰓弁上の本虫の体長は把握器数の増加と吸血量の増加に相関していることが示された。
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© 日本魚病学会
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