魚病研究
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PCR法によるFHVの検出
飯田 悦左永井 崇裕
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2004 年 39 巻 4 号 p. 209-212

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抄録
 ヒラメのウイルス性表皮増生症の原因ウイルスであるflounder herpesvirus(FDV)を検出する為のPCR法を開発した。本PCRは, 供試したFHV以外の魚類病原性ヘルペスウイルスあるいはヒラメ病原性ウイルスとは反応せず, FHVに特異的であると考えられた。従来の方法で診断された病魚サンプル(4例)についてPCRを行った結果, すべてのサンプルでFHVの存在を示す225bpの増幅産物が得られた。また, 表皮細胞数にして約100の感染細胞があればPCR陽性となることから, 本PCRは本病の早期診断にも有用であると考えられる。
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© 日本魚病学会
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