2005 年 40 巻 3 号 p. 139-141
鹿児島県下のウナギ養殖場で定期的にE.tardaの菌数を調べたところ, ほとんどの調査時でE.tardaが分離され, 平均は102.9 cfu/mLであった。併せてE.tardaの病原性に関与すると考えられている血清型とシデロフォア産生能を調べたところ, 分離された370株のうち, 52%が血清型A型に分類され, 66%がシデロフォアを産生した。A型菌株の91%がシデロフォアを産生し, 一方, シデロフォア産生株の72%がA型に分類された。血清型とシデロフォア産生能はリンクしていなかった。