魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
クルマエビの卵巣初代培養細胞の長期維持
前田 稔楠本 賢一水城 英一伊丹 利明大庭 道夫
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 40 巻 4 号 p. 191-193

詳細
抄録

 クルマエビ卵巣由来の初代培養細胞の長期維持を, 4種類の増殖因子および抗酸化剤を添加した改変Leibovitz-15倍地を用いて試みた。増殖因子として, 上皮増殖因子, 塩基性繊維芽細胞増殖因子, インシュリン, 毛様体神経栄養因子を, 抗酸化剤として2-メルカプトエタノール(2-ME)を用いた。これら5種類を添加した培地を用いたところ卵巣初代培養細胞は無添加培地の45日間よりも長い6ヶ月間の維持が可能となった。各因子の添加による影響を比較し, 2-MEの添加が卵巣初代培養細胞の長期維持に有効であることが明らかになった。

著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top