抄録
2001年12月に鹿児島県内で鰓黒症状を示すクルマエビと示さないものとを各々5尾採取し, 鰓をポテトデキストロース寒天培地(PDA)とマイコセル寒天培地(MCA)に接種した。鰓黒を示すエビからのみPDAで5株, MCAで3株の真菌が分離された。PDAからの2株は形態学的にFusarium oxysporumに, 他の株はF. solaniに同定された。両菌種の各1株をクルマエビ稚エビ(3~4g)に接種した結果, いずれも病原性を示した。F. oxysporumによるクルマエビの感染症は日本では始めての報告である。