魚病研究
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変形アユの背鰭過剰とそれに伴う異常について
駒田 格知
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1975 年 9 巻 2 号 p. 162-166

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抄録

 背鰭過剰の変形アユについて,その魚体外部形態および骨格系について調査し,次のような結果を得た。変形アユにおける第2背鰭の鰭条数は約10本,それらを支持する神経間棘は約3本である。また,血管間棘数は,変形アユにおいて正常アユのそれよりも約4本少ない。しかし,魚体各部測定値,脊椎骨数,第1背鰭条数,尻鰭条数,第1背鰭の神経間棘数および,遊離神経間棘数は,正常アユと変形アニの間で差異は認められない。次に,背鰭過剰の変形アユでは,尾椎の短小・ゆ着,血管間棘および血管棘の短小・ゆがみ・一部欠損の合併異常を確認することが出来た。

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© 日本魚病学会
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