家族性腫瘍
Online ISSN : 2189-6674
Print ISSN : 1346-1052
特集:家族性腫瘍診療体制
わが国の家族性腫瘍研究診釈インフラ整備
宇都宮 譲ニ
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ジャーナル オープンアクセス

2003 年 3 巻 1 号 p. 12-17

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抄録
家族性腫瘍Aの研究は癌研究の突破口となり21世紀型新医療バラダイムヘの道を開いた. そこではそれは遺伝的体質(SN Ps)と生活習慣相問バイオインフォマティクスに茎づ<個別化予知予防医療である. そこでは家系登録システムは癌のみならず大部分の生活習慣病の予防対策には不可欠基本的な研究と診療インフラである . 米国では 1995年NCIが乳癌と大腸癌に関してCooperativeFamily Registry for Cancer (CFR)を研究インフラとして立上げ5年間でその有用性が証明された. それは協同運用 、 多領域研究対応で、 生体資料保存と生活習慣情報収集を重視するシステムである. プロスペクティブ計画であるから透明性ある IC 取得でイ合理的にも安全である. これは, より普遍的実用的な家族性腫瘍Bの新しい研究的登録システムといえる. わが国の選択肢の一つとして一部の地域が CFRに参加して交流を通して学び新医療インフラを国家的施策として取り上げことが望まれる. ー方, FAP等家族 性腫瘍Aの診療ガイドラインとサーベーランスシステムの整備も実行するべきである.
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© 2003 The Japanese Society for Familial Tumors
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