農作業研究
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無核化処理を行ったブドウ‘藤稔’の果実品質に及ぼす台木の影響
石川 一憲馬場 正
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2008 年 43 巻 1 号 p. 15-20

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抄録
本研究では,無核化処理を行ったブドウ‘藤稔’の果実品質に及ぼす台木の影響について検討した.異なる4種の台木,‘テレキ5BB’,‘SO.4’,‘3309’,‘101-14’に接いで15年間火山灰土壌で生育させた‘藤稔’樹を用いて,ジベレリンないしストレプトマイシンで無核化処理を行った果実の肥大,品質について調査した.
供試樹の中では, ‘テレキ5BB’ 台を用いた場合に果粒重,穂軸重が最も大きかった.果汁の糖度はストレプトマイシンとジベレリンで無核化処理を行った場合‘テレキ5BB’台と‘3309’台で,他の2種の台木よりも有意に高かった.
これらの結果から, ‘藤稔 ’無核栽培においては, ‘テレキ5BB’ 台が好適な台木であると思われた.
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© 2008 日本農作業学会
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