農作業研究
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研究論文
農作業安全教育コンピュータソフトウェアの開発
―第2報 乗用トラクタでの春の耕うん作業編の制作―
米川 智司中野 丹菊池 豊積 栄岡田 俊輔石川 文武
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2011 年 46 巻 3 号 p. 87-94

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抄録
乗用トラクタでの春の耕うん作業を対象とした,マウス操作のみで使用できるパソコン用インタラクティブ・マルチメディア農作業安全教育ソフトウェアを開発した.
本ソフトウェアの本編シーンは,基本・格納庫で・道路走行・ほ場作業・帰宅にグループ化され,計19の質問付個別シーンで構成される.質問付個別シーンでは,計78の質問・解答画面において,1~5点で配点された質問が計98問出題される.結果は総合評価として正答率に応じて5段階にランク付けして示され,作業安全の意識レベルをプレイヤーが確認できる.
また,プレイヤーのモチベーション維持を目的に,三択式・画像エリア選択式・順序指示式などの多種の質問・解答画面を用いた.さらに,解答が正答または誤答の場合には,次の画面に移る前に,解答内容を再現した計64本の音声付動画CGを流して,疑似体験の臨場感を高めた.なお,プレイヤーの安全意識をより高めるために,事故を再現した誤答時に流れるCGには,現実離れしない程度にオーバーアクションな表現を意図的に用いた.
本ソフトウェア頒布数の80%は,普及センターや農協関係等の団体であり,安全講習会等での教材としての使用例が多いと推測できる.また,世代間差なく持続的に安全教育効果が現れているとは言い難く,普及への努力とより効果的な安全教育手法の開発が求められている.
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© 2011 日本農作業学会
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