農作業研究
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研究論文
黒ボク土壌における耕うん方法とカバークロップ利用別の土壌の炭素貯留量の予測への RothC 改良モデルの適用—北関東でのオカボおよびダイズ栽培での事例—
東 達哉小松﨑 将一白戸 康人三浦 重典
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2014 年 49 巻 1 号 p. 1-12

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抄録
カバークロップの利用と耕うん方法を組み合わせた農地管理が土壌の炭素貯留量に及ぼす影響について,RothC 改良モデルを適用して将来予測を行った.茨城大学附属 FS センター内の黒ボク土圃場にて,不耕起,プラウ耕,ロータリ耕の 3水準の耕うん方法とライムギ,ヘアリーベッチ,休閑のカバークロップ3水準を組み合わせて,2003年より2010年まで圃場試験を行った.各処理の土壌炭素含有率は毎年 2回計測し,実測データとした.RothC モデルは日本の黒ボク土用に改良されたものを利用した.まずモデルの予測値と実測値を比較した結果,ロータリ耕,不耕起ではモデルによる予測値と圃場試験の実測値が良く一致した.これに対してプラウ耕ではそれらより精度が低かった.30年後までの土壌の炭素貯留量の変化を RothC 改良モデルを用いて予測した結果,不耕起やロータリ耕にライムギを組み合わせた処理区では,土壌炭素がそれぞれ 11.1 および 8.8 MgC/ha 増加する予測が得られた.
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© 2014 日本農作業学会
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