農作業研究
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研究報文
沖縄県南北大東島におけるサトウキビの収穫・運搬作業体系のダウンサイジングに関する研究
-持続的なサトウキビ生産を可能とする有効な収穫・運搬作業体系モデル-
赤地 徹恩田 聡玉城 麿米須 勇人宮平 守邦山田 義智正田 守幸新里 良章井上 英二
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2020 年 55 巻 4 号 p. 231-245

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抄録

沖縄県南北大東島におけるサトウキビ収穫・運搬作業体系のダウンサイズモデルについて,シミュレーションの手法によりその経済性等を分析した.老朽化した現行の作業機の代替えを進めるにあたっては,運搬トラックが収穫機の伴走を兼ねる大型,中型のモデルやハイダンプ式の伴走・搬出機を用いる中型モデル等を中心に進めることが有利であり,現行の作業料金を維持できる可能性がある.単収や作業能率の向上は,コストの低減につながり,製糖工場のプラントの処理量をコントロールできる技術や仕組みがあれば,より自由度の高い作業体系が構築できると考えられる.シーズンを通して各作業機の1台当りの処理量を増やすことや,アイドリング時間を減らす方向で種々の対策を講ずることが重要である.

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© 2020 日本農作業学会
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