2021 年 56 巻 2 号 p. 69-78
栃木県において被覆植物による畦畔管理の省力化を目指した検討を行った.草種としてシバザクラ,イワダレソウ,センチピードグラス,ペニーロイヤルミントの4種を供試し,育苗後水田畦畔に定植して2か年継続して検討した.各草種の定植後の生長と被度の推移,越冬後の再生状況と抑草効果などを比較し,畦畔管理に適した草種の検討を行った.その結果,初年目は定植後の生長が速かったイワダレソウ,ペニーロイヤルミントで被覆の完成が速く,抑草効果の面でその他の草種より優れていた.越冬後2年目は供試4草種中で初年目の生育が遅かったセンチピードグラスの生長と被覆が進み,抑草効果でイワダレソウと共に高い評価になった.