農作業研究
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乗用型農業機械の周囲における低視認性及び視認性改善装備に関するアンケート調査
梅野 覚西川 純菊池 豊
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2025 年 60 巻 1 号 p. 13-24

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抄録

乗用型農業機械の周囲における低視認性に関する課題を明らかにするため,農業機械の周囲における低視認性,視認性改善装備に関するアンケート調査を行った.本調査は,2022年から2024年の間に農研機構 農業機械研究部門を訪問した農業者479人を対象に行った.調査の結果,88.9%の回答者が農業機械の低視認性が問題と認識しており,特に作業機付き乗用トラクタ,コンバイン,田植機で視認性が低いと認識していた.また,回答者の48.0~71.6%が,これら3機種の機体後方の視認性改善を求めていた.さらに,視認性改善装備として,カメラモニタ,安全センサ,警報装置,ミラー,AIカメラ,自動運転が回答者に期待されていた.これらの装備への支出額は,ミラーでは2~5万円,カメラモニタ・自動運転では2~10万円,安全センサ・警報装置では3~5万円,AIカメラでは3~10万円がそれぞれ希望された.

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