2025 年 60 巻 2 号 p. 65-75
農作業の負担増加は,農業者数の減少や農業者の高齢化などの深刻な課題の一つとして挙げられる.これらの課題を解決する手段として,北海道十勝地域の畑作経営においてはスマート農業技術の導入が進められている.本研究では,スマート農業技術の導入実態を調査するとともに,農作業負担軽減効果の評価を行った.その結果,スマート農業技術導入前と比較して,身体的および精神的疲労の程度が約40%軽減されることが確認された.特に,自動操縦システムは顕著な効果を示しており,今後さらに導入が進展すると予測される.加えて,セクションコントロール,可変施肥,農薬散布用ドローン,ロボットトラクタなどのスマート農業技術への期待も高まっている.