抄録
バングラディシュにおいて一般的である人力畜力,歩行形トラクタ,四輪トラクタを基幹動力とする四種の機械化体系から,の最適体を系選択するための支援するマルチレイヤーGISモデルを開発した.研究の目的は,1年当たり2回の穀物栽培シーズンを持つバングラディシュにおいて,農作物システムの代替案をエネルギーの観点から比較検討する方法を開発することである.GISモデルにより,検討対象とする機械化体系についてエネルギーの存在量,必要量,不足量を推定できる.これと地域情報をマップに埋め込んだマルチレイヤーモデルに,アベニュー・リクエストや空間解析を加えた結果,バングラディシュの全64州について,エネルギー及び動力の利用可能量,必要量と不足量の分布を示すことができた.