老年歯科医学
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原著
口腔カンジダ症におけるCandida albicansとCandida glabrataの混合感染の臨床的検討
岡田 和隆中澤 誠多朗横山 亜矢子柏崎 晴彦小林 國彦山崎 裕
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2016 年 31 巻 3 号 p. 346-353

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抄録

 口腔カンジダ症の起炎菌のなかで最近,Candida glabrataの割合が増加し,アゾール系抗真菌薬に耐性傾向であることから注目が集まっている。そこで,北海道大学病院高齢者歯科(以下,当科)で治療を行った口腔カンジダ症における最近のカンジダ検出状況を,C. glabrataを中心に検索した。

 2013年8月~2015年12月までの期間に当科を受診し,口腔カンジダ症を疑い舌背部からのカンジダ培養検査で陽性と認められたのは156例であり,カンジダの検出率を算定した。このなかからC. albicans単独で検出されたC. alb群と,C. albicansC. glabrataが同時に検出されたC. albC. glab群を対象とし,2群間で背景因子との関連,抗真菌薬に対する効果を統計学的に解析した。

 症例別ではC. alb群が84例(54%),C. albC. glab群が36例(23%)に認められ,従来から報告されてきたよりもC. albicans以外の菌が多く認められた。また,C. glabrataは単独としてではなく,C. albicansとともに検出される場合が多くを占めていた。2群間で背景因子や抗真菌薬の効果を比較したところ,C. albC. glab群はC. alb群に対し有床義歯の使用者が有意に多く,抗真菌薬に対し有意に抵抗性を示した。

 C. albicansC. glabrataが混合感染すると義歯に対しての関連が強まり,抗真菌薬に対しても抵抗性を示すことが示唆された。

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© 2016 一般社団法人 日本老年歯科医学会
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