老年歯科医学
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原著
地域歯科保健活動におけるオーラルディアドコキネシス評価アプリケーションの開発
―信頼性と妥当性の検討―
原 修一三浦 宏子
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2018 年 33 巻 3 号 p. 344-349

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抄録

 目的:後期高齢者歯科健診などの地域歯科保健活動での活用を目指して,タブレット端末を用いたオーラルディアドコキネシス(ODK)の評価アプリケーションを開発し,信頼性と妥当性を検証した。

 対象と方法:アプリケーションの開発においては,集団歯科健診にも活用できるように,iPadでのプログラムとし,集音においてはiPadの内蔵マイクと外部マイクのどちらでも集音可能な設計とした。このアプリケーションの信頼性は,同一ODK音声の繰り返し測定による精度を用いて確認した。妥当性の検証は,高齢者を対象とし,ICボイスレコーダーで集音し音声分析ソフトで解析したODK(IC法)との比較により行った。

 結果:10回の繰り返し測定による精度は,±1回の範囲内(標準偏差±0.0~0.52)であった。一方,開発アプリケーションとIC法で測定したODK回数の級内相関係数(ICC)は,/pa/では0.68,/ta/では0.79,/ka/では0.85と,おのおの有意な相関が認められた(p<0.001)。また,タブレット端末に外部マイクを付加した場合のICCは,/pa/で0.86,/ta/で0.92,/ka/で0.86と,高い相関が得られた(p<0.001)。

 結論:これらの結果より,開発したODK評価アプリケーションは簡便性に優れ,集団健診などの高齢者歯科保健活動において,十分な信頼性と妥当性を有することが示唆された。

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© 2018 一般社団法人 日本老年歯科医学会
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