老年歯科医学
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歯科医師会が実施した歯科健診受診者にみる口腔保健と健康状態との関連
新庄 文明寺下 邦彦藤田 正俊松谷 文雄岩間 総一郎後藤 昭彦河村 忠成高橋 進吾日野 陽一多田羅 浩三
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1997 年 12 巻 1 号 p. 44-49

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抄録

大阪府松原市において歯科医師会が1986年以来実施している成人歯科健診の診査結果と健康状態に関する問診回答の結果を分析した。
「現在医師にかかっている」と回答した人においては, 総数について一人平均喪失歯数と一人平均DMF歯数が有意に大きく, 年齢区分別には, 20~39歳の一人平均喪失歯数が大きく, 40~59歳の一人平均未処置歯数が有意に少なかった。「大病経験あり」の人においては, 20~39歳の一人平均未処置歯数とDMF歯数が有意に大きかった。
本研究の結果は, 比較的に若年者において全身の健康と口腔の健康状態の関連が顕著に認められ, 若年者においては健康確保のたあに口腔保健に特に積極的な注意をはらうことが必要であることが示唆された。

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© 一般社団法人 日本老年歯科医学会
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