老年歯科医学
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琉球大学医学部附属病院歯科口腔外科における高齢初診患者に関する臨床統計的観察
砂川 元小場 幸夫新崎 章金城 孝山城 正宏
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1993 年 7 巻 2 号 p. 157-162

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抄録

1984年10月から1987年9月までの過去3年間に琉球大学医学部附属病院歯科口腔外科を受診した65才以上の高齢初診患者について臨床統計的観察を行つた。
1) 過去3年間に当科を受診した65才以上の高齢初診患者は328例であり, これは同期間の新患総数3, 909例の8.4%であった。
2) 主訴では疼痛に関する患者が151例 (46.0%) と多く, そのうちではう蝕・歯周炎およびそれに継発する歯性炎症が最も多く認められた。
3) 高齢者の歯科口腔外科疾患では歯周組織炎, 悪性腫瘍, 補綴に起因する疾患が多く認められた。
4) 既往および合併疾患を有する患者は328例中260例 (79.3%) であり, 循環器系疾患の占める割合は42.3%, 消化器系疾患は28.4%であった。

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© 一般社団法人 日本老年歯科医学会
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