抄録
現在, X線検査による胃がん検診は, 間接撮影, 直接撮影およびデジタル撮影のそれぞれの方式で検査が実施されている。日本消化器がん検診学会は胃X線画像精度の向上を目的に胃X線撮影法標準化委員会を設置し, 新しい胃X線撮影法(間接・直接)の基準を発表1)した。間接撮影は, 高濃度造影剤を用いた二重造影を中心とした撮影基準(8体位・8枚法)が広く普及しつつあり, 要精検率の低下や早期がん発見率向上などの成果を得ている。一方, 直接撮影およびデジタル撮影に関しては, 明確な基準撮影法が確立されておらず, 撮影者や施設間あるいは地域的な技術較差となって現れ, 全国的な画像精度の底上げを遅らせる要因となっている。こうした状況を改善するにはX線撮影法(直接撮影)についても基準撮影法を明瞭にすることが求められる。