日本消化器がん検診学会雑誌
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組織特性からみた早期胃癌のX線診断
馬場 保昌吉田 諭史
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2008 年 46 巻 2 号 p. 166-176

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抄録
X線的な胃癌の特徴は肉眼所見に求められ, その肉眼的特徴は組織学的所見に求められる。しかし, 胃癌の肉眼所見は多種多様であり, 胃癌に特有な所見を見いだすことは容易ではない。本問題を解決するには, 癌組織型を指標に胃癌の肉眼所見を系統的に整理する必要がある。癌組織型によって進展形式や進展部の組織所見など, 組織特性に差が見られるからである。一方, 胃癌臨床診断の目的や意義の観点からは, 胃癌個々に限らず, 転移様式や予後の判定など臨床病理学的な事柄まで広く関連した診断が求められる。すなわち, 中村の胃癌組織発生の概念を基盤とした胃癌臨床診断概念で, 癌発生の場と組織型と肉眼型の3つが作る関係(胃癌の三角)を考慮した診断である。本稿では, 早期胃癌のX線診断について, 癌組織特性ならびに中村が提唱する胃癌臨床診断の基本概念である“胃癌の三角”から検討した。
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© 2008 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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