抄録
胃X線検査における前処置としては, 前夜からの絶飲食(以下, 通常法)が一般的であるが必ずしも良好なバリウム付着が得られるとは限らない。今回, われわれは前処置として検査前に200mlの飲水を行う方法(飲水法)を用い, 逐年健診を受けたドック受診者100名を対象とし同一被検者間でその有効性について評価を行った。その結果, 飲水法を行うことにより通常法と比較しU領域前壁を除いた全ての領域において有意にバリウム付着の向上が見られ, 病変の存在診断, 質的診断の向上に有用な方法と思われた。また飲水から検査までの最適な時間についても併せて検討を行い, 飲水後45分~80分に検査を行うのが最適であると思われた。