抄録
胃がん検診受診率向上を目的とし, 性, 年齢および検診受診間隔から重点的に受診勧奨すべき対象者の検討を行った。対象は当センターで胃がん検診を受診した581,888名である。方法は, 性別(男, 女), 年齢区分別(40-49歳, 50-59歳, 60-69歳, 70-74歳), 受診間隔別(I群・1年前, II群・2年前, III群・3年前, IV群・初回および4年前以上)の胃がん発見率を算出し分析評価した。重点的に勧奨する群は, 男性「40-49歳」を除く男と女の各年齢区分の「初回および4年以上前の胃がん検診受診者」, 男女「60-69歳」の「3年前の胃がん検診受診者」である。さらに, 絞り込むのであれば, 職域保健との連携を考慮し, 年齢では60歳代を上限とし, 年齢の低い群よりも高い群である。性別では女性よりも男性である。我々の研究は, 限られた予算と人的資源の中で検診の効果・効率の向上を図る方法で, 逐年検診を目標とした過渡期的な方法のひとつと考えている。