日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
胃がん検診における基準撮影法を用いた受診者の実効線量―I.I.DRデジタル撮影―
山本 兼右山崎 秀男高倉 玲奈小川 利政桑野 忠雄三浦 一利山口 健人久保 文裕蓮尾 智之房永 佳那稲葉 有美江田中 幸子
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2015 年 53 巻 3 号 p. 365-375

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抄録

本研究の目的は, 対策型検診撮影法(基準撮影法I)と任意型検診撮影法(基準撮影法II)の実効線量を明らかにすることである。対象は, 大阪がん循環器病予防センターで胃がん検診を受診した40,456名から男女別, 撮影法別で無作為に抽出した240名である。方法は, 240名の1検査の面積線量(DAP)と入射表面線量(ESD)を分析し, モンテカルロシミュレーションソフトPCXMC dose calculations Ver.2.0.1.3を用いて実効線量を算出した。1検査の実効線量と入射表面線量は, 基準撮影法Iで4.41mSv, 33.97mGy, 基準撮影法IIで5.15mSv, 46.92mGyであった。受診者の男女別および撮影技師の経験年数による差の分析では, 両撮影法IとIIともに, 男性と5年未満の技師の実効線量が多い結果となった(P<0.05)。また, 受診者のBMIと実効線量の関係は, 両撮影法IとIIともに, 正の相関関係があることを確認した(I:r=0.500, P<0.05), II:r=0.584, P<0.05)。本研究は基準撮影法IとIIの実効線量を日本で初めて明らかにした研究である。

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© 2015 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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