日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
大網白里市における胃がんリスク検診(ABC分類)における偽A群の検討
木村 典夫志村 賢範
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2018 年 56 巻 6 号 p. 981-990

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抄録
ABC分類の導入は, 胃がん高リスク群を層別化し内視鏡検査を受診するきっかけになり, その結果胃がん発見率の向上に寄与する可能性がある。しかし, がん発生が極めて低いA群から無視できないほどのがんが発生することが問題になっている。その原因はA群にHelicobacter pylori(以下, H. pyloriと略)現感染や既感染が混在することで, 偽A群と言われている。偽A群をいかに除外することが重要であるが, その対策として栄研化学Eプレートで測定したH. pylori抗体3~9.9U/mL, PGI<30ng/mL, PGII>12ng/mL, PGI/II比<4.5いずれかに該当すればA’群と設定した。大網白里市では平成28年度よりABC分類をはじめるにあたって偽A群対策のためA’群を設定し開始した。A’群(237例)の内視鏡所見の49.4%に内視鏡萎縮を認め, 現感染あるいは既感染と思われた。A’群を設定することで偽A群を減らせる可能性があると思われた。
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© 2018 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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