2019 年 57 巻 2 号 p. 163-169
大腸がん検診の精検受診率向上のため, 大腸CT検査の役割が期待されている。本研究は, 便潜血陽性の精検における大腸CT検査の実施状況を把握するため全国226施設の病院勤務医師にアンケート調査を行った。調査内容は便潜血陽性者への大腸CT検査に関するもので, 大腸CT検査は保険適用があると思うか, 大腸内視鏡を受けたくない方に大腸CT検査が実施可能か, 実施できない場合の理由とした。プライマリアウトカムとした実施体制の結果は, 「可能」と「おおむね可能」をあわせて42%(50/120, 95%信頼区間33-51%)で, 過半数以上が実施困難な状況にあった。不可能な理由は, 撮影・画像構成や読影の問題などがあげられた。また, 保険適用についての考えも様々であった。大腸CT検査の利用がより広がるために, 便潜血陽性者への保険適用の明確化を望みたい。そして, 前処置・撮影・読影についての標準化を推進していく必要があると考える。