日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
腹部超音波検査における記録断面数の増加が検査時間に及ぼす影響
丸山 勝寺島 俊幸高倉 俊晴
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2019 年 57 巻 2 号 p. 170-176

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抄録

【はじめに】当院人間ドックの腹部超音波検査は, 超音波検査法フォーラムが推奨している基本走査法に即して施行し, 無所見時の記録断面は, 肝腎コントラスト, 胆嚢の長短軸像の3断面であった。腹部超音波検診判定マニュアルでは16断面以上を推奨しており, 記録断面を増加する必要とする意見もある。そこで, 超音波検査法フォーラムが基本走査法で提唱している基本断面のうち22断面を選び, 記録断面を増加させた前後での検査時間を検討した。

【対象・方法】当院人間ドック受診者に対して施行した検査, 従来方式の記録断面が3断面の検査92例, 新方式の記録断面が22断面の検査102例について検討した。

【結果】従来方式が中央値9分45秒, 新方式が中央値11分1秒であり, 従来方式の方が中央値:1分16秒の差を以って有意(p:0.002)に検査時間が短かった。また, 1つ以上の有所見群について同じ検討を行うと, 従来方式の方が, 中央値:1分26秒の差を以って有意(p<0.001)に検査時間が短かった。

【結語】腹部超音波検査の記録断面を増加させると検査時間は増加するが, 必要な断面を記録するために施設全体で対応を検討すべきである。

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© 2019 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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