2020 年 58 巻 2 号 p. 73-82
日本消化器がん検診学会による『胃X線検診のための読影判定区分:カテゴリー分類』を用いて診療放射線技師による読影補助の精度に追加撮影が判定に与える影響を検討した。
悪性症例において追加撮影実施時の感度は65.2%,未実施時の感度は49.7%で有意に追加撮影実施時の感度が高かった(P≦0.01)。不確実判定であるカテゴリー3bの付与率は,追加撮影実施時が19.5%で,未実施時の17.6%との間に有意差は認めなかった。非悪性症例におけるカテゴリーの過剰判定(偽陽性)率は,追加撮影実施時42.1%であった。技師の知識や経験を考慮した検討では,何れのクラスの技師群においても有意に追加撮影実施時の方が未実施時より感度は高かったが(P≦0.05),不確実判定カテゴリー3bの付与率は各技師のクラス間で有意な差は無く,非悪性症例におけるカテゴリー判定の過剰判定(偽陽性)率は,知識と経験が豊富な指導的技師群(57.1%)の方が他の技師群より高かった。