日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
任意型胃がん検診における患者照射基準点での線量評価
鈴木 千晶山内 紬起子山村 大輔
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2020 年 58 巻 4 号 p. 331-341

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抄録

Numerical Dose Determination(NDD)法を用いて,入射空気カーマ(Ka,i)を算出し,任意型胃がん検診における1検査あたりの線量が,診断参考レベル(Diagnostic Reference levels:DRLs)策定の指標となり得るか検討することを目的とした。初めに,NDD法による線量表示が可能なX線TV透視装置に対して,校正された線量計を用い,患者照射基準点における基準空気カーマ率ならびに1曝射あたりの基準空気カーマを測定した。NDD法による表示誤差はそれぞれ1.5%,10.5%と良好な精度が確認できた。任意型検診の線量評価の対象は,人間ドックにて胃がん検診を受診した750名とし,1検査ごとに透視時間とKa,iを記録した。Ka,iの中央値は64.2 mGyとなり,標準体型における入射表面線量は84.8 mGyであった。透視時間とKa,iの関係には正の相関がみられ(R=0.6,P<0.001),表示値と基準空気カーマ率から算出したKa,iとは正の相関がみられた(R=0.66,P<0.001)。患者照射基準点における測定を行うことで標準的な線量把握が可能である。

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© 2020 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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