日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
多施設共同研究によるカテゴリー区分を用いた胃X線像の読影経験歴と判定精度の相関性
西川 孝安田 鋭介渡邉 真也萩原 武丸田 真也吉川 裕之小林 隆片野 義明
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2021 年 59 巻 1 号 p. 20-30

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抄録

【目的】日本消化器がん検診学会による『胃X線検診のための読影判定区分:カテゴリー分類』を用いて医師の読影経験歴による判定精度について検討した。

【対象と方法】対象は胃がん検診におけるX線読影に従事する消化器内科医12名とした。読影医の胃X線読影経験歴はAve13.2±10.1年(Max30年,Min1年,Med10.5年)であった。方法は胃X線検診を契機に異常を指摘され,内視鏡検査にて確定診断の得られた悪性症例20例と非悪性症例20例をランダムに配しカテゴリー判定を行った。

【結果】読影経験歴と判定精度の相関は,正診率R=0.642(Y=0.556+0.011X,P<0.05),感度R=0.613(Y=0.383+0.012X,P<0.05),特異度R=0.00364(Y=0.711+0.00007X,P=0.991),早期がん感度R=0.496(Y =0.366+0.017X,P<0.01),進行がん感度R=0.776(Y=0.387+0.022X,P<0.01)であった。

【結語】胃がん検診におけるX線読影には十分なる経験が必要であり,読影医の育成には長期に亘る計画的な教育訓練システムが必要であると思われた。

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© 2021 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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