2021 年 59 巻 1 号 p. 31-41
【背景】日本消化器がん検診学会では診療放射線技師による読影補助の認定制度が実施される。そこで我々は日本消化器がん検診学会による『胃X線検診のための読影判定区分:カテゴリー分類』を用いて,診療放射線技師によるカテゴリー判定と医師によるカテゴリー判定の精度について検討した。
【対象と方法】対象は胃がん検診専門技師30名と胃X線検診の読影に従事する消化器内科医12名の計42名とした。方法は胃X線検診を契機に内視鏡検査にて確定診断の得られた悪性症例20例と非悪性症例20例をランダムに配しカテゴリー判定を行った。尚,カテゴリー判定の正否区分は良悪性判定を区分したことから,感度はカテゴリー3b以上を,特異度はカテゴリー3a以下を正否区分とした。
【結果】医師によるカテゴリー判定の精度は,正診率66.3%,感度65.0%(早期がん感度61.5%,進行がん感度71.4%),特異度75.0%であった。技師によるカテゴリー判定の精度は正診率70.0%,感度85.0%(早期がん感度76.9%,進行がん感度85.7%),特異度60.0%であった。
【結語】カテゴリー区分を用いた判定において医師と技師に有意な差は認めなかった。