検診胃X線検査において牛角胃や瀑状胃などの変形胃では,噴門周囲および幽門前部がブラインドエリアとなりやすい。このような胃形において通常噴門周囲を描出する右側臥位の画像ではしばしば前庭部が噴門周囲に重なり,ブラインドエリアを作り出す。その場合に有用となる追加撮影が「腹臥位からの右側臥位撮影」である。この方法では心窩部~腹部を寝台に押し付けて撮影することで前庭部が下方に追いやられ,ブラインドとなっていた部位の観察が可能となる。また幽門前部については「半立位前屈位第1斜位」の追加撮影が有用である。この方法で撮影された画像では幽門前部が十二指腸と重ならず,幽門輪を縦方向に観察することができる。