日本消化器がん検診学会雑誌
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経験
大腸CT検査において回盲弁をどう読影するか―正常例の分析と症例提示から―
馬嶋 健一郎, 藤原 正則, 村木 洋介
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2026 年 64 巻 5 号 p. 882-894

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抄録

【背景】回盲弁は大腸CT検査において偽陰性や偽陽性が起きやすい弱点領域であるが,これを補う研究は不足している。回盲弁の特徴を分析し,症例を提示することで回盲弁読影の助けとする。

【対象と方法】任意型の大腸CT検診受診者94名,2体位の合計188個の回盲弁において正常回盲弁の形態などの特徴,内部densityの見え方について分析した。

【結果】回盲弁の形態は53%が膨隆型で,膨隆型のサイズ平均値は20.7mm,最大33.0mmであった。不自然に隆起した部分など形態不整や非対称性がある症例が18%に認められた。MPR像のdensityの見え方は,低吸収と高吸収域が様々な程度で入り混じっているものが88%であり,高吸収域に見える回盲弁は2.1%と少なく,2体位目では認められなかった。

【結語】正常回盲弁は低吸収域であることが病変との鑑別の助けになるが,低吸収域の混じる程度は様々な幅がある。回盲弁の形態は非常にバリエーションに富んでいることを認識し,正常回盲弁の特徴を知っておくことが適切な読影につながる。

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