抄録
我々はペプシノゲン法(PG法)を1992年度より開始した広島県のモデル地区10町において,PG法の導入が間接X線法胃集検の受診状況へ影響を及ぼしたか否かについて調査した。1992年度からの3年間のPG法受診者延数は21,484名,間接X線法受診者延数は16,847名であった。
PG法導入前後の各3年間の間接X線法の受診者数及び受診率は, 10地区全体では受診者数で+0.5%,受診率で+1.5%と,いずれも軽度増加した。地区別では,PG法導入前3年間における受診率の変動幅よりも大きな変化が,PG法導入後にみられたのは3地区であり,増加が2町で+16.5%と+2.8%,低下が1町で-2.9%であった。以上より,PG法導入3年間では間接X線法受診率は,一部地区を除き大差なく,PG法の間i接X線法受診者への悪影響は少なくともみられず,また,一地区では増加もみられた。今後さらに調査を続けていく。