消化器集団検診
Online ISSN : 2186-7313
Print ISSN : 0287-6132
ISSN-L : 0287-6132
胃ガンのスクリーニング法をめぐって
間接X線写真と内視鏡による管理検診について
長澤 茂佐藤 公彦中塚 明彦千葉 茂樹秋浜 玄佐藤 俊一狩野 敦
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 35 巻 4 号 p. 474-479

詳細
抄録
岩手県における胃癌死亡状況比較を,前期(昭和52~54年)後期(平成3~5年)に分けて検討した。男は横ばいから増加傾向を,女は減少傾向を示した。また,県内9医療圏別に前後期の胃癌死亡変動率をみると後期で“プラス”を示すのは,男6医療圏女2医療圏であった。また, 65歳以上老年人口にしめる胃癌死亡率は男女とも後期で有意に高率であった。間接X線写真による集団検診からの発見癌350例の検討から,他部位チェック発見癌が74例(21.1%)認められ,このうち進行癌17例について検討した結果,C領域とA領域で高率であった。特定疾患(胃ポリープ,胃潰瘍,腺腫,粘膜下腫瘍等)を対象とし,内視鏡検査によって経過観察を行う“管理検診”から113例の癌をみとめた。当該疾患から73例(0.93%),該当疾患以外の他部位から40例(0.51%)といずれも割合は高く,疾患別では前者は“癌疑い”が17.6%“腺腫”が8.5%,後者では“ポリープ”と“胃潰瘍疲痕”が0.6%と慎重な対応が必要と思われた。
著者関連情報
© 日本消化器がん検診学会
次の記事
Top