消化器集団検診
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胃癌スクリーニング検査の検討
ペプシノーゲン, HP抗体測定による
山ノ井 昭林 亨石原 昭彦鳥巣 隆資藤本 小百合中本 次郎松岡 雅子堀北 実手束 一博大黒 隆司鹿児島 彰井上 博之坂下 修竹内 義員
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1997 年 35 巻 4 号 p. 485-494

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抄録
当センターで発見された胃癌症例(140例)ならびに癌検診受診者における非胃癌検診者(206例)について,血清ペプシノゲン(PG), Helicobacter pylori(HP)IgG抗体を測定し,胃癌スクリーニング検査としての有用性を検討した。PGのカットオフ値をPGI70ng/ml以下かつPGI/II3.0以下にすると,胃癌の陽性率72.9%,非胃癌検診者の陽性率が23.3%であった。これは男女で差なく,年代別で39歳以下に,陽性率75%,非胃癌検診者にて陽性率が15%と低かった。また組織型による分化,未分化と進行度による早期,進行で陽性率に差はなかった。HP抗体陽性率は,胃癌において82.1%であったが,非胃癌検診者の陽性率が59.2%と高値であり,胃癌スクリーニングとして不適と思われた。HP抗体とPG法の組み合わせでは,上記カットオフ値によるPG法単独が最も診断効率(感度+特異度)が優れていた。
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© 日本消化器がん検診学会
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