抄録
1995年4月から1997年3月までの2年間の当センターにおける胃集検 (間接撮影) 検査成績を検討し, 同期間における直接管理群及び内視鏡管理群の発見胃癌成績と比較した。高濃度・低粘度造影剤を使用し, 二重造影単独法を用いた結果, 職域検診0.20%, 施設検診0.57%と全国平均に比べると良好な成績であった。しかし, 直接X線管理群, 内視鏡管理群と比較すると, 早期癌率, 大きさ2cm以下の割合, 前壁頻度, いずれも間接集検成績は低かった。一方, 直接X線管理群と内視鏡管理群の間には大きな差は見られなかった。したがって, 現行の間接集検の成績をさらに向上させるには, いかにして直接撮影の画像の質に近づけるかが課題と思われ, 使用造影剤, 新しい撮影法の選択とその組立についての再検討が必要と思われた。