2000 年 38 巻 6 号 p. 696-699
平成10年10月から11月にかけて, 福岡ブロック大腸精検懇話会の会員に大腸内視鏡検査法について, 2回目のアンケート調査を行ない, その結果をまとめ検討した。盲腸挿入率81%以上の割合は, 回答者の67%を占め, 前回平成7年の50%に比べ明らかに向上していた。 しかし, 31%以上の被検者が疹痛を訴えると回答した割合は44%であり, また回答者の21%が検査中に穿孔を経験していた。 「苦痛のない安全な検査」という点からは, 若干の問題があると思われ, 今後さらに研鐙を積む必要があると思われた。