日本消化器集団検診学会雑誌
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間接X線胃集検におけるFalse Positive例の検討
三重 浩子草野 健渋江 正中馬 康男伊東 裕治有馬 貞三新牧 一良斎藤 幸瀬戸山 史郎
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キーワード: 要精検率, 効率化
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2001 年 39 巻 5 号 p. 396-402

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抄録
過去10年間の鹿児島県胃集検の成績から, 胃集検の効率化を目的として, 間接X線写真の“読み過ぎ例”(=FP例) の現状を分析し, 要精検率の低減の可能性について検討した。
過去10年間の受診者総数1,177537人に対し, 要精検率12.3%, 発見がん1167例の成績であった。がん検診という立場からは, がん以外は全てFP例といえるが, 要精検率低減という目的から今回はFP例を精検異常なし例と局所病変を有しない慢性胃炎と定義して検討した。その結果, がんを含む要処置病変をのみチェックするなら, 要精検率は1.2%となり, FP例のみ精検不要とできるならば, 要精検率は 3.86%となるが, 実際には4~5%の要精検率はやむを得ないと考えられた。従って, 現在の約1/3までには要精検率の低減は可能と思われた。しかし, これらは, 精検精度が完全であるとの仮定にたっており, 今後は, 精検精度との関連の追求も必要である。
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