日本消化器集団検診学会雑誌
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血清ペプシノゲン法による10年間の地域胃集検
胃検診の逐年検診と推移
金 宣眞吉原 正治服部 信昭伊藤 公訓田中 信治春間 賢吉田 成人隅井 浩治茶山 一彰早川 式彦
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2001 年 39 巻 5 号 p. 403-408

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抄録
我々は1989年より広島県のモデル地区住民を対象に, 血清ペプシノゲン値の低下を胃癌高危険群である萎縮性胃炎としてスクリーニングし胃癌を発見する方法 (ペプシノゲン法, 以下PG法) を行ってきた。1989年から1998年の10年間の成績の集計と推移を検討した。PG法受診者延べ数は45,808名で要精検率は23.9%で精検受診率は62.3%であった。胃癌は66名発見され, 胃癌発見率は全受診者に対し 0.14%であった。
要精検率の推移は1989年度は13.8%であったが, 1990年にカットオフ値変更後に24%から26%となり, 1994年以降は軽度減少傾向となった。胃癌発見率は1989年度は0.9%であったが, カットオフ値変更後19%まで増加し, その後1%前後で推移し, 1998年度には3.1%と増加した。発見胃癌の早期癌割合は高く, 1995年度から1997年度は全例早期癌であった。以上のように, PG法を10年間続けた地域において, 依然良好な胃癌発見が得られており, PG法は胃癌発見法の一つとして有用と考えられた。
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