日本消化器集団検診学会雑誌
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間接胃集検撮影における問題点
東海・北陸地域におけるアンケート調査より
西川 孝川地 俊明吉村 平岡村 正造曽根 康博秋山 俊夫
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2002 年 40 巻 1 号 p. 36-42

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抄録

我々が東海・北陸地域で行った間接胃集検に関するアンケートの結果、バリウム濃度は75施設中42.5%の施設が181%w/v以上の高濃度バリウムを使用していた。読影医の89名中51.7%は高濃度バリウムが良いとしており, 使用バリウム量は150cc以上が50%であった。撮影フィルム枚数は63.8%の施設が本学会勧告の7枚法を採択しており, 読影医も51.1%が最低7枚は必要と回答していた。充盈像に関する設問では, 技師で38.3%, 読影医で55.1%が立位・腹臥位の両充盈像を必要としており, 充盈像を不要した回答は技師19.1%, 読影医9.0%であった。有所見時の追加撮影は,技師・読影医ともに97.8%が必要としていた。所見レポートの作成・提出を行っている施設は31.9%であるのに対し, 85.6%の読影医が所見レポートの提出を望んでいた。技師がフィルム読影検討会や症例検討会に出席している施設は全体の51.1%であった。今回得られた結果は全国の平均的な傾向を示しているものと推察される。

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